サオ・インタキン祭:チェンマイの守護と繁栄を願う伝統行事
チェンマイの中心地に位置するワット・チェディールアンは、毎年5or6月に「サオ・インタキン祭」と呼ばれる特別な祭りの舞台となります。
この祭りはチェンマイの守護柱(インタキン)を祀り、町の繁栄と住民の健康と幸福を祈るために行われます。
この記事では、サオ・インタキン祭の概要とその意義について紹介します。
サオ・インタキン祭とは?
サオ・インタキン祭はチェンマイの伝統的な行事で、チェンマイの守護柱(インタキン)を祀る祭りです。
インタキンは旧市街の中心に位置するワット・チェディールアンにあり、この柱はチェンマイの守護と繁栄を象徴しています。
祭りは毎年5月or6月に開催され、7日間にわたって行われます。
花を供える祭り
サオ・インタキン祭は別名「花を供える祭り」(サイ・カンドーク)とも呼ばれます。
この期間中、ワット・チェディールアンの境内には花を供える台が並べられ、チェンマイの人々が持ち寄った花で溢れかえります。
庭や市場で摘まれたさまざまな花が供えられ、その香りが境内全体に広がります。
雨乞いの儀式
サオ・インタキン祭の期間中、雨乞いの仏像であるプラジャーオ・セーンフォンハーが安置されます。
人々は聖水を仏像にかけ、稲作に必要な雨を祈願します。
チェンマイはこの時期、乾季の終わりでまだ雨が少ないですが、祭りの期間中は不思議と雨が降ることが多いと言われています。
伝統の継承と現代
チェンマイは急速に都市化が進んでいますが、サオ・インタキン祭のような伝統行事は今もなお地元の人々の心に深く根付いています。
民族衣装を身にまとったお年寄りや子供たちが祭りに参加し、代々受け継がれてきた文化と信仰を次の世代に伝えています。
訪れる際のポイント
サオ・インタキン祭は観光客にとっても魅力的なイベントです。
祭りの期間中、ワット・チェディールアンの特定の建物が公開され、男性は中に入ることができます。花を供えることで、自分自身の健康や幸せを祈ることもできるでしょう。
また、雨乞いの儀式に参加し、聖水を自分の頭にかけることで健康を祈願することもできます。
サオ・インタキン祭はチェンマイの豊かな文化と信仰を体現する重要な行事です。
この祭りを通じて、チェンマイの人々がどのようにして町の守護と繁栄を祈り続けてきたのかを理解することができます。
この伝統的な祭りを通じて、チェンマイの魅力をさらに感じてみてはいかがでしょうか。