タイ・チェンマイでクラフトビール!Chit Hole CNX

「チェンマイでクラフトビールが飲みたい!」

そんなあなたへチェンマイでおいしいクラフトビールが飲めるお店を紹介します!

本記事ではまず、①タイのクラフトビール事情を紹介します。次に②おいしいクラフトビールが飲める「Chit Hole CNX」、おまけで Chit Hole を展開するChit Breweryの創業ストーリーを紹介します。

①タイのクラフトビール事情

1.ビール市場の現状と課題

タイのビール市場は、シンハービールとチャーンビールという2大メーカーが支配的な状況です。

シンハービールとチャーンビール
シンハービールとチャーンビール

しかし、近年クラフトビールの人気が徐々に高まってきています。

タイ政府は酒類製造に厳しい規制を設けており、クラフトビール製造者にとって大きな障壁となっています。具体的には、資本金や生産量に制限が課されているため、多くの製造者は以下のような対策を取っています:

  • 近隣国で醸造したビールを輸入して販売
  • 国内で違法に製造(ただしスーパーでの販売は不可、イベントのみ可能)

このような状況から、規制緩和を求める声が高まっており、2020年から物品税法の改正案が審議されてきました。

2.最近の動向と将来への期待

2022年11月、タイ政府は酒造の規制緩和を実施しました。これにより小規模醸造所が参入できるようになり、クラフトビール業界にとって大きな前進となりました。現在、タイのクラフトビール市場は成長傾向にあります。バンコクやノンタブリ県を中心に、クラフトビールパブが人気を集めています。

また、クラフトビールは単なる飲み物としてだけでなく、地域の観光や文化振興にも貢献する可能性があります。将来的には、日本やドイツ、アメリカのように、各地域で特色あるビールが醸造されることが期待されています。

一方で、参入障壁が高い状況は続いています。以下のようなルールが存在しています。(24/8時点)

  • 個人消費目的でクラフトビールを製造する場合、年産量は200リットル以下に制限
  • 個人が経営するパブで客に自家製ビールを提供するには、届け出だけでなく免許の取得が必要
  • 醸造設備は環境に負荷を与えないなど一定の水準を満たさなければならない

厳しいルールがある中、タイのある議員は「1つの行政村(タンボン)に1つのクラフトビール」というビジョンを掲げ、規制撤廃に向けて活動しています。

参考:NNA ASIA「【ビジネスノート】タイ産クラフトビール 規制緩和の一歩に乾杯」東京新聞「酒類製造の規制が厳しいタイでクラフトビール人気 どうやって製造・販売?」

次に、チェンマイでおいしいタイのクラフトビールが飲めるお店、Chit Hole CNXを紹介します。

②チェンマイでクラフトビールが飲めるお店、Chit Hole CNX

1.店内の雰囲気

お店はワンニマンの一画にあります。隠れ家的な雰囲気が漂っています。

お店入り口
お店入り口

入ると左手にビールカウンターが!ここで15種類の生クラフトビールを楽しむことができます。

ビールカウンター
ビールカウンター

カウンターの隣ではライブミュージックが流れており、雰囲気◎です。

ライブミュージック
ライブミュージック

2.メニュー

お店では10種類以上の”タイ”のクラフトビールを楽しむことができます!

メニュー
メニュー

グラスのサイズは2種類。500mlの大が250バーツ、350mlの中は195バーツです。

私はまず、お店の一押しビール”Chit beer Shogun IPA”を注文しました。

モルトの甘みとホップの苦味が絶妙に調和し、深い味わいを楽しめます。

Chit beer Shogun IPA
Chit beer Shogun IPA

また、一緒に行った友人は4種の飲み比べセットを注文。タイに黒ビールがあることを今回初めて知りました。

ビール好きな方はぜひ飲み比べてみてください。

4種飲み比べセット(500THB)
4種飲み比べセット(500THB)

友人とシェアをして、何種類か飲んでみましたが、おすすめは以下です!

  • CHIT BEER Shogun IPA:飲みやすくてとにかく旨い。
  • CHIT BEER PRIME TOM ZAP SOUR ALE:今までに味わったことのおいしさ。フルーツの酸味がさっぱりしているけれど、しっかりしていて記憶に残る味。

チェンマイにお越しの際はぜひ足を運んでみてください!

  • 店名:Chit Hole CNX -THAI CRAFT BEER
  • 営業時間:13:00~0:00(定休日なし)
  • ウェブページ:Facebook

おまけで、ChiT HOLEを展開するChit Breweryの創業ストーリーを紹介します。

③Chit Breweryの創業ストーリー

1.Making(2012年)

ピーチットさんは2012年にホームブリューキットを偶然見つけ、自宅でビール作りを始めました。最初の2回は失敗しましたが、3回目で成功し、Good Chit Pilsnerが誕生。これは飲みやすいラガービールで、Chit Breweryの象徴となりました。

この成功により、ピーチットさんは本格的にビール作りに取り組むようになり、材料をアメリカから取り寄せ、少しずつ技術を磨いていきました。

2.Distributing(2013年以降)

ビール作りの知識を広めるため、2013年にChitbeer Brewing Academyを設立。多くの生徒が参加し、ビール作りのコミュニティが形成されました。初期の生徒たちの中には、現在タイ国内で人気のブランドを持つ者もいます。

このフェーズでは、ビール作りを通じて仲間と知識を共有し、材料のコスト削減や技術向上が図られました。また、ピーチットさんはビールの合法化に向けた活動も行い、ビール作りの普及を目指しました。

3.Serving(現在)

現在、Chit Breweryはクラフトビールを通じてタイの発展に貢献するフェーズにあります。White Mango IPAなどの新しいビールも誕生し、タイの文化やクリエイティビティを反映したビールを提供しています。

また、Chit Breweryは観光や農産物の付加価値向上にも寄与しており、クラフトビールを通じて地域社会との結びつきを強化しています。今後もさらなる発展を目指し、ピーチットさんはコミュニティと共に歩んでいきます。

(参考:Chitbeer Playbook


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