ドイステープ寺院の見どころと行き方:チェンマイ旅行者必見!

1. 概要:チェンマイの象徴、ドイステープ

ドイステープ寺院
ドイステープ寺院

チェンマイを訪れる観光客の多くが足を運ぶドイステープ寺院。この寺院は、タイ北部の文化と歴史を象徴する重要な仏教寺院です。チェンマイ市街地から西に約15キロメートル、ドイステープ山の標高1,080メートルの頂上に位置しています。

ドイステープの正式名称は「ワットプラタットドイステープ」。「プラタット」は仏舎利(ぶっしゃり)を意味し、「ドイ」は山、「ス」は良い、「テープ」は天使を意味します。名前が示すように、寺院には仏陀の遺骨の一部が安置されているとされ、タイ仏教徒にとって非常に神聖な場所となっています。

ドイステープの仏塔
ドイステープの仏塔

寺院の歴史は14世紀にさかのぼります。ランナー王国の王、クーナー王によって1383年に建立されました。建立の背景には興味深い伝説があります。

伝説によると、王は仏陀の遺骨を所有していました。その遺骨を安置する場所を決めるため、白象に乗せて歩かせることにしました。象は山を登り、ある地点で三回まわって鳴いた後、そこで倒れて死んでしまいました。王はこれを神のお告げと解釈し、その場所(=ドイステープ)に寺院を建立することを決意しました。

以来、ワットドイステープはチェンマイの象徴的存在として、数々の改修や拡張を経ながら、今日まで人々の信仰を集め続けています。その荘厳な姿と、チェンマイの街を一望できる絶景は、多くの観光客を魅了し続けています。

2. 見所:ドイステープの魅力

306段の階段

ドイステープを訪れる人々を最初に出迎えるのは、急な階段です。

306段の階段
306段の階段

306段の階段の両側には、七色に輝く鱗を持つナーガ(蛇神)の像が設置されています。ナーガは、水の神と地上を繋ぐ守護者とされ、この聖地に到達するまでの道程を護る役目を果たしているとされています。

ナーガ(蛇神)
ナーガ(蛇神)

この階段を上るだけでも、寺院の神秘的な雰囲気を感じることができます。

黄金の仏塔

階段を登り切ると、そこには寺院の中心である黄金の仏塔が姿を現します。高さ約22メートルの仏塔は、太陽の光を受けて輝き、訪れる人々を圧倒します。仏塔の中には、仏陀の遺骨が安置されているとされています。

ドイステープの仏塔
ドイステープの仏塔

タイの多くの仏塔と同様、ベル形の構造をしており、その形は仏教において宇宙を象徴しています。上部に向かうにつれ、緩やかな曲線を描いていく形は、仏教徒が到達しようとする究極の目標、すなわち涅槃への道を意味しています。仏塔の表面は金箔で覆われており、太陽光が当たると辺り一面が金色に輝きます。この輝きは、聖なる場所の神聖さと、仏教の光を象徴していると考えられています。

寺院の境内

寺院の境内を歩いてみると、お坊さんから説法をいただいたり、タイのおみくじを引いたりと、様々な見どころがあります。

お坊さんから説法をいただく
お坊さんから説法をいただく

境内にはおみくじを引くこともできます。タイでのおみくじは、棒が入った筒を少し倒して、棒が1本落ちるまで絶妙な力加減で上下に振ります。棒には数字が書いてあるので、棚から同じ数字の紙を取り出します。ドイステープのおみくじには英語も書いています。内容が悪かったら紙を元に戻し、良かったら持ち帰ります。納めるお金は自由です(参考:北タイごはんと古都あるき チェンマイへ

おみくじと仏塔

おみくじと仏塔

日によっては職人の技を生で見ることができることもできます。

壁を金箔で装飾
壁を金箔で装飾

ドイステープ寺院からの眺望も絶景です。晴れた日には、チェンマイの街並みを一望することができます。特に夕暮れ時の景色は息をのむほど美しいです。多くの観光客がこの時間帯を狙って訪れます。

展望台から市内を一望
展望台から市内を一望

寺院を訪れる際は、敬意を表すため、肩と膝を覆う服装を心がけましょう。靴を脱いで境内に入る必要があります。

3. 行き方:ドイステープへのアクセス

チェンマイ市街地からワットドイステープへは、複数の交通手段があります。自分に合った方法を選んで、ドイステープへ行ってみてください。

ソンテウ(乗り合いタクシー)

小型トラックの荷台を改造して旅客用にした乗り物の「ソンテウ」は経済的な移動手段です。

ソンテウ

ソンテウ乗り場としては、①チェンマイ旧市街のチャンプアック門近く、②ニマンヘミン通り Soi7近くのソンテウ乗り場 があります。料金は片道で1人あたり約80バーツ程度です。ただし、乗客が集まるまで出発しないため、時間に余裕を持って利用しましょう。

①チェンマイ旧市街のチャンプアック門近くの乗り場はこちら。

タクシー

快適に時間を気にせず移動したい場合におすすめです。片道約400~500バーツ程度で、市内やホテルから直接寺院まで行くことができます。

レンタルバイク

自由に移動したい人向けです。チェンマイ市内には多くのレンタルバイク店があり、1日200~300バーツ程度で借りることができます。ただし、山道の運転には十分注意が必要です。また、必ずヘルメットを着用しましょう。

ツアー

ガイド付きでドイステープを含むチェンマイの主要観光地を巡るツアーもあります。英語ガイド付きで半日や1日のツアーが用意されています。価格は内容によって異なりますが、おおよそ1,000~3,000バーツです。マニタビへのお問い合わせはこちらからどうぞ。

トレッキング

冒険心旺盛な人向けです。チェンマイ動物園付近からトレッキングコースが始まっています。約2~3時間かけて山を登り、寺院に到着します。途中の自然を楽しめますが、体力と時間が必要です。

どの行き方を選ぶにしても、早朝か夕方近くの訪問がおすすめです。日中は気温が高く、また観光客も多くなります。朝日や夕日とともにワットドイステープを楽しむのも素晴らしい体験になります。


ドイステープの参拝は、チェンマイの歴史と文化、そしてタイ仏教に触れる貴重な機会になります。チェンマイを訪れる際は、ぜひドイステープに足を運んでみてください。その他のチェンマイのお寺はこちらからもどうぞ。

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ドイステープ基礎情報

名称Wat Phra That Doi Suthep
営業5:00~20:00 (有料ケーブルカーは05:30~20:00頃まで運行)
入場料30バーツ(ケーブルカーは一人50バーツ)
アクセスチェンマイ旧市街から車で約45分
その他タイ政府観光庁HP

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