チェンライのブルーテンプル:ワット・ロンスアテン

チェンライの静かな町に位置するワット・ロンスアテン、通称「ブルーテンプル」は、その鮮やかな青色の建築と芸術的なデザインで訪れる人々を魅了します。本記事では、寺院の歴史、見どころを紹介します。

歴史と背景

ワット・ロンスアテン、通称「ブルーテンプル」は、かつて廃寺が存在した場所に建てられた仏教寺院です。

80~100年前、この地域には古いレンガの遺跡が多くあり、多くの野生動物が生息していました。

特に虎がジャンプする姿を目撃した人々がいたことから、「ロン・スア・テン(虎が飛び跳ねる場所)」と名付けられ、その後「バン・ロン・スア・テン」という村の名前の由来にもなりました。

1995年、ロン・スア・テンの村人たちはこの場所に寺院を再建するための会議を行いました。村の精神的な中心地として仏教儀式を行う場所を持つことが目的でした。その後、2005年10月27日に建設が始まりました。

お寺の建設は、チェンライの有名なホワイトテンプル(Wat RongKhun)を手がけたアーティスト、チャルームチャイ・コーシットピパットの弟子であるプッタ・カブカエウによって主導されました。2016年1月22日に完成しました。

お寺の見どころ

本堂

ワットロンスアテン 本堂
ワットロンスアテン 本堂

ワット・ロンスアテンの本堂は、幅13メートル、長さ48メートルで、寺院の敷地は約5ライ(約8,000平方メートル)あります。

ワット・ロンスアテンに使用されている青色は、仏教文化において天、静けさ、知恵を象徴しています。この配色は、静けさと精神的な純粋さを喚起するために選ばれました。

後ろから見た本堂
後ろから見た本堂

本堂内も鮮やかなブルーが広がっています。壁や天井には仏教の神話を描いた精緻な壁画が施されており、こちらも美しいです。

本堂内
本堂内

ご本尊

ワット・ロンスアテンの本尊は、プラ・シン1世を模して作られた高さ6.50メートルの仏像です。

ワットロンスアテンのご本尊
ワットロンスアテンのご本尊

この仏像の内部には、84,000個のお守りと銀と金の指輪が納められています。また、村民や信者たちが持ち寄った貴重な財産も収められています。この本尊は「プラ・プッタ・ラチャモンコン・ボディ・トリロカナト」と名付けられ、仏陀の教えを象徴しています。

壁や天井には、仏教の神話を描いた精緻な壁画が施されています。これらのアートワークは、色彩豊かで象徴に満ちており、仏教の教えを深く理解する手助けとなります。

ナーガ像

本堂前のナーガ象
本堂前のナーガ象

寺院の敷地は、青と金で精巧にデザインされたナーガ(蛇)の像に守られています。これらの神話上の生き物は、寺院と訪れる人々を守るとされています。

行き方

ワット・ロンスアテンは、チェンライ市内から車で約10分の距離にあります。

公共交通機関を利用する場合、チェンライバスターミナルからトゥクトゥクやタクシーを利用すると便利です。また、自転車やバイクをレンタルして訪れるのもおすすめです。

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