イーペン祭りとは?
イーペン祭りとは?
「イーペン」という言葉はタイ北部の言葉(ラーンナー語)で、「2番目の満月」という意味です。
タイの伝統暦ではこの時期が農作物の収穫の時期で、この月の満月の夜に祭りが行われます。
イーペン祭りは、ラーンナー王国の文化や風習に深く根ざしています。ラーンナー王国の人々は、月や自然への信仰心を大切にしており、ランタンを天に放つことは、魂や願いを天に届ける行為とされています。
イーペン祭りではなぜコムローイを放つ?
コムローイを空に放つことは、自分自身や家族の健康、幸福、そして災厄からの解放を願う気持ちが込められています。
コムローイを灯す際、タイの地元の人は以下のような願いや祈りを込めます。
・明るく清らかな人生への願い
「ขอหื้อแจ้งดั่งไฟ ขอหื้อใสดั่งน้ำ(火のように明るく、水のように清らかでありますように)」
・災いからの解放
「สัพพะเคราะห์ สัพพะภัย สัพพะเสนียดจัญไร วินาสสันตุ(すべての災厄、すべての災難、すべての不運が消え去りますように)」
コムローイの種類
種類
コムローイというと、空に上げるコムローイをイメージしますが、実は様々な種類があります。
モノムソム型(蟻の巣型):蟻の巣に似た形で、八角形や多角形に作られるのが特徴です。細やかな装飾と形状が光を拡散し、美しい輝きを放ちます。
壺型:壺を模した丸みのある形状で、安定感のあるデザインが特徴です。古くから親しまれ、仏教儀式にも用いられます。
星型:五角形の星の形をしたデザイン。華やかで目を引くため、装飾用としても人気があります。
円筒型:シンプルで作りやすく、広い面積に装飾を施しやすい形状です。伝統的な模様や物語を描くこともできます。
ウサギ耳型:細い竹を曲げて作られた、ウサギの耳のような形が特徴です。親しみやすい形状で、子どもたちにも人気があります。
その他豆知識
門の装飾:
バナナの葉やヤシの葉、竹、花、などを使い、自宅やお寺の門を「森林の門」として装飾します。
とある僧侶が昔修行を経て、
飾られたランタンの色:
ランタンの色は伝統的に青、赤、黄、白、橙の5色が使われます。これらは仏教の五光を象徴し、邪悪な霊を追い払うとされています。
迷路:迷路は、修行者が内なる悟りや真理に到達するための試練や道のりを象徴しています。
参拝者はこの迷路を通り抜け、中心にある仏像や聖地に到達することで、修行や悟りへの道のりを象徴的に体験します
参考文献