2025リス族 旧正月ツアーの様子
リス族の旧正月ツアーを実施しました。ツアーの様子を皆さまに共有したいと思い、時系列で振り返ります。
ツアーのハイライトやスケジュール詳細は👇
目次
1日目(晦日)
10:30頃、チェンマイ市内を出発。
まずはチェンマイ市内から約1時間のメーカーチャン温泉で休憩。湧き上がる温泉でゆで卵を作ります。

その後、さらに1時間北上し、タイ有数のコーヒーブランド「ドイチャーンコーヒー」で昼食。
私は豚ガパオライスをいただきました。ガパオが効いており、絶品でした。

昼食後、1時間ほど移動し、チェンライの山岳民族博物館へ。約20分の日本語解説ビデオと館内展示を見学し、タイの少数民族について学びます。

17時頃、いよいよ村へ到着。
到着後、夕食。冬瓜のスープ、茹で野菜(ハヤトウリ・にんじん)、リス族特製野菜ディップなどをいただきました。素材の良さがしっかり出た料理を堪能しました。

夕食後は翌日のお餅つきの準備をします。お餅用のもち米を水に浸します。

次に、お餅を包むバナナの葉も準備します。バナナの葉を水拭きし、手でカットします。

その後、宿泊場へ戻り、庭で焚火。

さつまいもと焼きバナナを頬張りながら談笑し、気づけば23時前。翌日に備え、就寝。
2日目(大晦日)
7:00 お餅つき
リス族では、大晦日の朝にお餅(リス語で”パパ”)をつきます。神様へのお供え物であり、団結の象徴です。
足踏み式の餅つきを村の方々と一緒に体験します。

お餅つきの詳細の様子は👇もどうぞ
ついたお餅はバナナの葉で包みます。


つきたてのお餅は驚くほど伸び、モチモチの食感がたまりません。

お餅をついた後は、その場で朝食。体を動かした後の食事は格別です。

朝食もリス族料理です。リス族料理は豚肉を多く使います。



朝食後少し休憩。その後、カカオ農園へ向かいます。
10:30 カカオ農園散策・チョコレートワークショップ
トラックの荷台に乗って農園へ。

カカオ農園までは浅い川を越えていきます。タイも1月末は冬で川の水もとても冷たかったです。

ホストのジャヘーさんが育てたカカオの実を観察し、収穫からチョコレート作りまでの工程を学びました。

参加者の方も初めて見るカカオの実に大興奮です!

カカオ豆の収穫後は、チョコレートワークショップです。カカオ豆がチョコレートになるまでを学びます。
収穫、発酵、乾燥、粉砕、コンチング(滑らかにする)、成型のプロセスを通じて行います。詳細はこちらの記事、またはリール動画をどうぞ。

こちらは乾燥をさせた後のカカオの豆。焙煎をする前ですが、乾燥後は茶色くなりおいしく食べられることに驚きました。

最後のプロセスまで見学後、液体になったチョコレートを型に流し込みます。

その後少し休憩をして、村を散歩します。
15:00 村散歩

元旦での食事に備え、豚を調理する男性たち。頭から足、内臓、血と余すことなく使います。

庭では雲南ソーセージが干されていました。

リス族は新年を迎える前、庭の中心地に木を立てます。木は①美しい木、または、②実をつける木を選ぶそうです。その理由は、中心に植えることによって子孫繁栄や金運向上、五穀豊穣を祈るためです。

こちらの木は”ワッサナー”と呼ばれる品種の木です。
また、幹には朝のお餅と乾燥豚肉をお供えするのが伝統です。

散歩後は夜ご飯です。ガイヤーン(タイ風焼き鳥)、豚肉スープ、キャベツ炒めなどです。リス族のご飯は野菜をたくさん食べることができるのも◎

夕食後、村のおばあちゃんの元に孫たちが集まります。ハーブなどを用いておばあちゃんの足を洗います。おばあちゃんの健康長寿を祈る儀式です。

19:30 大晦日の踊り
そして午後7時過ぎに今回のツアーのメイン行事、大晦日の踊りが始まります。踊りの前に、シャーマンの家で始まりの儀式を行います。


その後は5時間、30軒ほどの家々を回って踊ります。

老若男女が集まり、5時間続けて踊ることは日本では考えられませんが、リス族では毎年踊って年を越します。
リス族の皆さんのひたすら踊る熱狂に圧倒されました。
参考記事
3日目(元旦)
7:00 祠へお参り
いよいよ、元旦です。元旦の朝、村の男性は祠にお参りへ行きます。

お餅やミカン、お酒をお供えします。

また、昨日調理していた豚肉もお供えされていました。

お参り後は、各自が持ち寄った食事を皆で食べます。また、村人たちは焼酎などのお酒を持ち寄り、おちょこで互いに注ぎ合いながら飲み交わします。

子どもからお年寄りまで、全員集合します。

その後、家に戻ります。
9:30 元旦の踊り
9:30頃から、元旦の踊りが始まります。我々は元旦のみの参加でしたが、リス族の方は5日間踊り続けるそうです。すごいですね。

リス族の方々は温かく迎えてくれ、一緒に踊ることで自然と打ち解けます。

お祭りにはリス族の方だけでなく、他の民族の方も集まります。下写真の右から2番目の方はラフ族の方です。

私(写真左)も写真を撮らせていただきました。

リス族の旧正月ツアーは初めての試みでしたが、5人の方にお越しいただきました。
観光化されていない生のリス族文化や伝統、また、リス族の方との交流も楽しんでいただけたようで良いトライアルツアーとなりました。

参加者のまささんがInstagramに投稿した写真には、リス族の魅力的な表情や生き生きとした姿が映し出されています👇
15時頃村を出発し、20時過ぎにチェンマイ市内へ到着しました。
来年も旧正月のタイミングに合わせてツアーを実施予定です。日程は2025/2/15~17を予定しております。
ご興味のある方はお気軽にメッセージをお願いいたします。
また、旧正月のタイミング以外でもリス族の暮らしを体験できるツアーを準備しております。詳細は👇どうぞ。